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2011年6月

Report.10 “衣装検討会.1”

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一般的な日常を描く映画とは異なり『消滅戦街道』のような作品では特殊な衣装が必要となる。
今までのリポートでも、あちこち探し回って各種の衣装や小道具を調達する一方、各方面からのご協力を賜って大量の衣装、小道具の調達を行ってきた経緯を書いてきたが、2011年5月31日、初めて協力者の皆さんに集まって頂いての顔合わせと簡単な打ち合わせをおこなうことができた。

集まってくださったのは、サバイバルゲーム&映像製作チーム“HIT AND RUN”のリーダーである加藤さんと五嶋さん、センターアイランドのナカシマさん、丸林さんである。
いつものように「荻窪東宝」の河合さんのオフィスをお借りして、まずは陸上自衛隊の衣装と小道具のコーディネイトを考えることにした。

『消滅戦街道』は、リアリティのある作劇を持ち味としてはいるが、あくまでも近未来を舞台とした架空のお話である。

そこで、自衛隊員の衣装も「ありそうでなさそう」なアレンジを加えつつ、コーディネイトすることにしていた。

基本的な衣装……迷彩の戦闘服は実際の陸自で使用されているものに準じて、また所持する火器も実在のものではあるが、近未来のCQB(Close Quarters Battle・市街地に於ける近接戦)を想定して、実際の自衛隊員が現在使用中のボディアーマーとは違う形態、色合いの物を選び、変化を持たせることにした。
また、一般の隊員は89式小銃を所持しているが、分隊支援機関銃のミニミ(5.56mm M249 Mini-mitrailleuse)を持つ隊員は身につける装具も違ってくる。
そのあたりのバランスを検討しようというわけだ。


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皆で持ち寄った衣装、装具をあーでもない、こーでもないと意見を交わしつつ、とにかく着てみようということになったわけだが、これがけっこうな手間である。


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陸自の標準的な迷彩柄の戦闘服の上からオリーブグリーン色のボディアーマーを身につけ、東京マルイ製の89式小銃をスリングで下げてみた状態のナカシマさん。

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下はジーンズながら、ミニミ用の装具と黒色のボディアーマーを身につけた加藤さん。
構えているのは、ナカシマさんが中国製のトイガンを89式風に改造した撮影用軽量模造銃で、精密な東京マルイ製の89式小銃はアップ撮影には不可欠ながら、かなり重くて俳優さんの負担が激しく、また重い物を持ちつつのアクションではケガも心配なので、代用しようと製作されたものだ。
さすが手慣れた加藤さん、構え方も堂に入っている。


―――― ヒトサマに着せてばかりでは申し訳ないと思い、不肖・監督の僕もとりあえず着てみることにした。

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……こりゃあ、夏場の撮影は「無理」である(笑)

衣装と装具による締め付けと暑苦しさに顔が歪んでいる。

この状態で、全国的な節電によるエアコンの温度設定アップが予想される熱暑の中、派手なアクションを出演者に要求するのは、ほとんど罰ゲームのようなものだ。

屋外でのアクションシーンの撮影は9月頃からの開始として、他の撮れそうな部分から手を付けようと、今回の衣装検討会でハッキリ方向性が決まった。


しかし、ここまでオーバーな戦闘態勢のフル装備に近い服装はしていないとはいえ、現在でも被災地では自衛隊員の方々が日夜、様々な復旧・復興支援活動を展開している。
これからますます暑くなってくる。そんな中でも彼らの精力的な活動は粘り強く続いていく。

このような服装を実際に身につけてみて、彼らの苦労がほんの少しだけ、解ったようにも思う。


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