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Report.25 謹賀新年 2012

2012
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皆様

謹んで新春の寿ぎを申し上げます。


昨年は各方面でご活躍中の大勢の皆様から格別の御厚情を賜りました。
厚く御礼を申し上げます。
今年もご支援ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
2012年が皆様にとって佳き年でありますようお祈り申し上げます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


思い返すに、2011年は何とも落ち着かない1年だった。

過去にも個人的に「今年は心身共にサッパリだったなぁ」と思えた年は何度もあったが、昨年ほど日本、ひいては世界的にこれほど困った年は無かったように思う。

ひとことで言えば「不愉快な年」だった。


天災・人災が相次ぎ、それに呼応して経済も悪化して不安感が蔓延した。
この不安感というのが厄介なウィルスのようなもので、ネット上の動向を眺めても、不安感から極端な言動に走る人々が如実に増えて、かえって「この人、大丈夫かな?」と心配になったこともあった。

原発事故をはじめとして、大きな問題が収束するまでまだまだ時間はかかるし、被災地の方々や避難生活を送られている方々の苦労も軽減されたとは言い難い。
しかし不幸中の幸いで、不安感に喘いだ多くの人々によって撒き散らかされた不穏な情報や噂は、ほとんどすべてハズレた。

彼らが震災や原発事故直後に感情的になって放散していたあの恐ろしい情報の数々。
もしこれがすべて当たっていたならば、今頃日本のほとんどの地域は人が住めなくなり、人口も激減しているはずである。

しかし僕はこうしていつもの年末年始と変わらず大晦日には蕎麦を食い、元旦には届いた年賀状を眺めてノンビリと映画のDVDを観ている。
明日か明後日あたり、死ぬような気配はない。


―――― 僕は2012年は、そう悪い年にはならないと楽観視している。

人間の感情とは案外単純なもので、その単純さは集団になればなるほど凝縮されていく。
そういう動物である人間にとって「節目」というのはけっこう大切で、その大きな「節目」が年末年始である。

「去年は本当に酷かった。来年はナントカしなければ……」と、全員が思っていれば、必然的に、そしていつの間にか物事はそういう方向に進むものである。
集団心理は暴走すると恐ろしいが、正しい危機感を持って前向きになろうとする集団心理のパワーは、ときとして美しい結果をもたらしてくれる。
僕はそれを信じたい。

僕自身、去年の3月以降は仕事の内容、量、速度が激変して、生活に影響が及んだ。
ここまで変わると、今後の方向性を考えねばならないと真剣に考えたほどだ。

……しかし、落下したボールはいずれ地面に激突するが、落ちるところまで落ちた後は、跳ね上がるばかりだ。
跳ねたボールは誰かがひょいと手で掴み取れば、もう地面に落ちることはない。

今年は、そんな年になると思う。

いや、そういう年にしようじゃないか。


僕の2011年は、『消滅戦街道』の製作、その一点に凝縮されていたと言ってもいい。
このため、好きな映画を観に行くのも、趣味の模型作りも自粛していたし、貯蓄をはたいて必要な機材等も新たに買い揃えた。

僕は昔から仕事で手がける映像作品と個人でつくる自主製作映画は完全に切り離して考えている。

ただ、映画づくりは旧交を温め、そして人と出会うことだと常々思っているので、自主製作で完成した映画を通して、できれば仕事の面でも関わったすべての方々の何らかのメリットになるように進めていくのが礼儀だと考えている。

この映画は「TEPPROJECT創作活動開始30周年記念作品」と銘打っている。

だからこそ、激動の一年と言われた2011年も怯むことなく製作を続けてきたし、生涯の創作活動の一端、自作の“フラッグシップフィルム”として長く記憶に残る作品にしたいと思っている。

注意深い状況把握と周囲に惑わされぬマイペース……これが今年のテーマだ。

―――― 昨年の撮影では主要キャストの出番が続いたので、記録写真も揃ってきた。

これを機に、モチベーションアップの材料として、所謂フライヤーを作ってみることにした。

Thelosturbanwarfarefly_2
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僕は映像専門バカで“紙物”の仕事はまったくやらないのでアンバイが掴めず、正直言ってこういうものを作らせると、ヘタだ(笑)
出演者の皆さんの良い表情を捉えた写真がいっぱいあるので、今回のものは「試作品」または「速報」として見て頂き、映画完成後の「正規版」はプロのデザイナーさんにお願いして作ろうと思っている。

2月……延びたとしても3月いっぱいくらいまでに本編ドラマ・パートの撮影を終了して、本格的な特撮パートに入りたいと思っているのだが、現在の映像編集・加工ソフトのスペック、そして利便性を考え、当初は夏頃に完成させたいと考えていた。

しかし、昨年 撮影した素材を編集しているうちにいろいろと欲が出て来てしまい、全てのカットに手を入れて磨いていきたいと思うし、音響効果にも出来うる限り凝りたいと思い始めた。

この様子では、どうも今年冬の公開か、来年のお正月映画になってしまいそうだ(笑)


しかし「〆切りがない」というのは個人製作の自主映画の最も大きな“特権”である。

納得いくまで手を入れようと思っている。

Thelosturbanwarfaref2_2
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