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Report.31“猛暑の中、戦闘開始!”

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―――― Report.29で劇用車レンタルの老舗中の老舗・株式会社M-オートさんに自衛隊車輌の貸し出しをお願いした顛末をリポートしたが、もう仮名にする必要はなかろう。
様々な映画、テレビドラマに特殊な、または貴重な車輌の提供によって画面に華を添えて、長年に渡って作品内容の充実に貢献されている「株式会社マエダオート」さんである。
こちらは、国内でも極めて珍しい陸上自衛隊車輌を取り扱っておられるので、前々から自分の映画では是非レンタルさせて頂きたいと夢を持っていたのだが、この『消滅戦街道』で、思い切ってレンタルを打診させて頂き、幸運にも御快諾頂いた。

そしてモロモロのスケジュール調整を経ての2012年7月24日
ついに念願のこれら劇用車を使用した撮影が実現した。
個人製作の自主映画としては極めて贅沢と言わざるを得ないが、今回の作品の内容、そしてテイストを考えれば必要不可欠な要素で、車輌という大道具を使うことによって、熱意を持ってこの作品に取り組んでくださっている俳優さんたちの芝居も引き立つに違いないと、予算面でチョット無理をしてでも実現させたかった撮影であり、それを撮り終えた今、大きな満足感に浸っている。

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経験豊かで車輌についての知識も深いマエダオートの社長さんと記念撮影。
お互い「ジープを筆頭とするミリタリー車輌好き」で、僕も社長さんもまったくの別ルートで軍用車輌研究の大家、アニメーション作画監督の大塚康生 先生とそれぞれ面識があることもわかり、思わず話がはずんでしまった。
撮影は午前中から夕方まで続いたが、この猛暑の中、車輌の移動等に最後までお付き合い頂き、本当に恐縮である。

……それにしても、暑い!
つい数日前は、冷夏ではないかという気温の低い日が続いていたものの、週が明けてから、つまり東京でも梅雨が明けてからは猛暑日が続き、この日もヤタラと暑かった。

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その猛暑の中、フル装備の戦闘服で演技をする俳優さんも大変である。
しかも冷房の効いた控え室もなく、着替えも露天。
途中からは薄い雲が広がって多少陽射しも弱まったものの、それでも気温はたいして下がらず、何となく過ごしやすくなったのは午後4時頃からで、それまでは熱暑に包まれての撮影となった。
とはいえ、この(暑いことには変わりはないが)少し薄曇りの天気のほうが先に撮った他のシーンとのつながりも良いので、これは幸運に恵まれたといっていい。

しかし、サスガにこの暑さでは自分も含めて皆さんの熱中症が心配で、ワンシーン撮ったら15分休憩……といったかたちで水分補給をしてもらい、少しでも涼しい風の吹く日陰で休んでもらったりと……どちらかと言えば撮影そのもののセッティングより、休憩に時間を多くとったロケだった。

……なんといっても、フル装備の俳優さんやお手伝いに来て頂いた皆さんと対照的に、もっとも軽装で現場にやってきたカントク本人が暑さに極めて脆弱で(笑)
カメラを抱えてフラフラと30分も右往左往したら、もうユデダコ状態で、情けないったらありゃしない。

昔は夏は大好きだったんだけどなぁ……歳には勝てません(^^;)

今回は、いつもの自衛隊員メンバーがほぼ全員集合。
そして加藤さん率いるHIT AND RUNの皆さん、丸林さん、いつもお手伝いしてくださる中島さん、アクションもこなしてくださる稲垣さんがスタッフ兼エキストラ自衛隊員として参加してくださり、大変賑やかな撮影となった。
ちなみに、本物の自衛隊車輌を使い、自衛隊員の扮装で演技をするなどという機会は滅多にないので、撮影の合間は皆それぞれ記念撮影大会である(笑)


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今回の撮影では、緊急事態に対応するため出動準備をする陸上自衛隊基地のシーンと、現場に車輌で駆けつけた隊員たちが戦闘に巻き込まれる場面を撮影したのだが、出動準備シーンでは、ミニチュア特撮も大量に併用するものの、ドラマ・パートで単に車輌の周囲を隊員達が駆けているというだけでは芸が無いので、トラックに掛けられていた“バラキューダ”と呼ばれる偽装網を隊員達が取り外したり、お互いに装備を点検、ボディアーマー(所謂防弾チョッキ)を着込んだりと、出動前の慌ただしい雰囲気の情景も撮らせてもらった。

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その後はドラマ・パートの撮影。
出動直前の隊員達の様子、その表情をこまめに撮っていく。
事前にホン読み・立ち稽古もしていたし、今までも何度か撮影していて皆さんキャラを掴んでくださっているので、簡単なテストをおこなっただけで良い雰囲気の撮影が出来た。





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続いては戦闘シーンの撮影。
レギュラーメンバーの皆さんの緊迫の演技に加えて、撃たれてトラックの荷台から崩れ落ちるなど、稲垣さんがスタントを演じて下さり、なかなかの迫力!



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アクションシーンではHIT AND RUN の皆さんも自衛隊員として出演。
苦戦する隊員たちを演じて下さった。
これらのシーンが昨年末に撮った戦闘シーンと(今後撮影する特撮を挟みつつも)直結するわけで、真冬に撮った絵と真夏に撮った絵をつなげるという大胆さ!
これも、一般的な衣装ではなく戦闘服姿だからこそできる力業である(笑)



……さて、今回の撮影をもって、自衛隊員メンバーとして重要な役を演じて下さっていた比呂さんと小野さんがオールアップとなった。
お二人ともお忙しい中いつも現場に駆けつけて下さり、そして良い芝居をして盛り上げてくださいました。
ありがとうございました!
そして、お疲れさまでした!



……今回の撮影で、また大きな山をひとつ越えることができた。
もうひとつ山を越えれば、ドラマ・パートのクランクアップも見えてくる。

ただ……この戦闘服姿で酷暑の撮影はチョイト無理っぽい。
皆さんのスケジュールをうかがって、最後の山場の戦闘シーンは9月におこなおうと思っている。
それまでは美術の準備と、他の細々した撮影を消化していきたい。



皆さん、殺人的な暑さの中、本当にありがとうございました!

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