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Report.32 “恥ずかしながら…順調に停滞してますッ!”

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―――― このブログを更新するのも久しぶりになってしまった。

過去の記述を改めて見てみたら、製作中の自主映画『消滅戦街道』の進行状況に関するリポートは2012年7月24日。
その他のコンテンツは2013年1月12日の「東京情報大学 "特別講義" PV  」で終わっている。

いやはや……1年以上更新していないことになる。

2013年は「巳年」・・・・つまり僕は“年男”で、お正月に神社で引いたおみくじも大吉だったのだが・・・・生涯最悪の年になってしまった。

いや・・・・生涯最悪ということは「死んでしまう」ことに他ならないので、今になって思えば、本来助からなかった命が助かっただけでも、もしも神様がいらっしゃるとすれば、おみくじ通りに助けてくださったのかも知れない。

(誤解を招くと困るので敢えて書かせて頂くが、元来 僕は宗教等に何の興味もない。ただ“一人の日本人”として、昔から続けられてきた日本古来の伝統や習慣は気持ちの面も含めて大切にしたいと思っている)

―――― 実のところ、この間に何もしていなかったわけではなかった。

長く続く不況の煽りで仕事が減り、経済的ピンチに陥ったものの、チマチマと仕事を見つけてはこまめにこなしつつ、相変わらず『消滅戦街道』関係の美術やロケ関係の準備は進めていたし、2012年3月にはミニチュア特撮がらみのネット配信番組に、畏れ多い方々とともに出演させて頂いた。

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2012年5月には、毎年恒例の静岡ホビーショー・合同模型展示会に参加するため、模型製作に勤しんでいた。



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……しかし……いや~マイッタ!


恐ろしい病魔は、何の前触れもなく、突然やってくるものだと痛感した。

2013年7月13日。

この日は休みだったので自宅にいたのだが、その夕刻、リビングのソファに腰掛けてノートPCをカチャカチャやっていたところ、フッと意識がなくなり、気がついたら酸素マスクを装着され、ベッドに横たわっていた。
まるでテレビドラマのワンシーンのように、僕を覗き込んでいる人々の顔と病院らしき場所の天井が視界に入ってきた。



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何が何だかワカラナイ。

僕が覚醒したのに気づいた付いた、付き添っていてくれた人から、数日前に「くも膜下出血」で倒れたことを聞かされた。

僕はまったく記憶が無い。
ただ、身体がマネキン人形のように動かず、息をしているだけである。

……その日、僕は自宅のリビングで突然意識を失った。

すぐ近くにいた方がそれに気づき、倒れた僕を引き起こしたところ、もう意識不明・心肺停止の状態。

要するに「いっぺん死んでしまった」わけである(^^;)

大慌てで、右手で心臓マッサージをしながら、左手で携帯電話を操作して119番通報したという。

――――― 僕は元来“くじ運”が悪い。

しかし、このときばかりは奇跡的に幸運が重なった。

救急車が殊の外速く到着して救急隊員の方に応急処置が引き継がれ、そのまま救急車に乗せられて、クルマでスッ飛ばせば15分とかからない総合病院に搬入された。
ここがまた、脳外科の権威と言われる先生がいらっしゃる病院で、すぐさま処置がなされて一命を取り留めた。

その後、難しいと言われている術式を駆使した手術も成功して、療養・リハビリ期間が4ヶ月。
10月15日に退院。
大事を取って1ヶ月ほど自宅でノンビリ療養させてもらった末、2013年11月後半には、仕事に復帰することが出来た。

「くも膜下出血」は、患った10人のうち、7人が命を落とすという。
残った3人のうち2人に重篤な後遺症が残り、完全に治って社会復帰できるのは残りの1人……すなわち「くも幕下出血」に罹った10人のうち、1人だけが社会復帰できる……という統計結果が出ている。

くじ運の悪い僕としては、信じられないくらい幸運に恵まれ、10人のうちの1人に選ばれたのだ。

不思議なことに、とくにこれといった後遺症も無く、一般生活には何の支障もないし、退院後5日めには自転車を乗り回して近所のコンビニに行くという快復ぶりである。

これを書いている今も、すでに進行中の仕事の書類を整理したり、都内に電車で出かけていって長時間の打ち合わせやロケをおこなっていて、完全復活と言っても過言ではない状態である。

ここでシミジミと思ったのが、友情の大切さ、有り難さである。

退院後、昔馴染みの友人と以前のようにファミレスでメシを食おうという話になり、クルマで迎えにきてくれたのだが、

「なんだ、以前とちっともかわっていないじゃないか!本当に良かった!」

……と言って涙ぐんでくれたり、「宮本の快気祝いをやろう!」という話が何度か出て、それぞれの会場にお邪魔したところ、普通に歩いている僕を見て泣いてくれたり、思い切りハグしてくれたりする人もいた。

そういう人々の姿を思い出すと、今も本当に有り難く思って、目が潤んでしまう。
友人、そして友情は、何物にも代え難い人生の宝物だとしみじみ思う。
この友人・知人たちには、一生かかってでも恩返しをしなければならない。

Facebookを眺めてみると、まったく面識の無いアジアや欧米の方々から、お見舞いのメッセージや書き込みを頂いており、英語の不得手な僕がネット翻訳で日本語に直してみると「一日も早く復帰できますように、家族全員で心から祈っています。早くあなたとコメントのやりとりがしたい」・・・・などと書いてくださっている方が多く、これまた目が潤んでしまった。
これは退院した後の話だが、遠く離れた海外から、わざわざお見舞いの品を国際便で送ってくださった方もいらした。
僕のような分際の人間に、なんでこんなに優しくしてくれるのだろう・・・・と、本当に有り難く思ったものだ。
これもまた、一生の思い出として残そうと思っている。

親類縁者の中には、元々不甲斐なく、経済的トラブルのうえに今回の大病のことで気合いの抜けた僕に対して猛烈に立腹し、カツを入れるためだろうが、、
「くも膜下出血などたいした病気ではない。自分の周りには、くも膜下出血で倒れた後、立派に復帰して頑張っている人が大勢いる」
……といった辛辣なニュアンスのことを言う人もいたが……正直なところ、ここ数年という極短期間の間に、僕の周りでは親しい友人・知人が「くも膜下出血」か、それに類する病気で3人が突然命を奪われ、別の1人は一命は取り留めたものの、麻痺が残って車椅子での生活を余儀なくされている。
そんなこともあって、この病の恐ろしさ、そして直接的な原因となった「ストレス」の恐ろしさは、本当に身に染みてわかっている。
友人・知人が亡くなり、数度にわたって大人げなく涙を流した経験のある僕としては、いくらそのような台詞を言われても、まったく説得力がない。
自分がそれと同じ病魔に襲われたと思うと、ゾッとするばかりである。

同時に、倒れた僕をいち早く発見して心臓マッサージをしてくれた方、速攻で駆けつけてくれた救急隊員の方々、難しい手術を成功させてくれた病院のお医者さんやお世話になった看護スタッフさんたち、そして長いリハビリに辛抱強く付き合ってくれた先生やスタッフの皆さんには感謝の言葉もない。
本当に有り難いことだ。

まさに「命の恩人」である。


この方々のおかげで、僕は命が助かったうえに、今では至極健常な状態で生活している。

とても、自分でもあの大病を患ったとは思えぬ快復ぶりだ。

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―――― そのようなわけで、昨年の夏からは闘病生活に入ってしまい、映画製作が完全にストップしてしまった。

先に「ストレスの恐ろしさ」について書いたが、病気で倒れる前から仕事上の様々なトラブルに悩まされて経済的にも余裕がなくなり、ストレスが溜まるとともに映画の製作費用が捻出出来なかったのも事実だ。

こういうことが重なってしまい『消滅戦街道』のスケジュール、完成予定は当初の予定から1年以上遅れてしまった。

ドラマ部分の撮影が残すところ2日、エキストラ関係の撮影が2~3日、その後は気合いを入れて特撮シーンの撮影に入るところまで進んでいたというのに!

まさに人生、山あり谷あり、である。

2014年1月現在、撮影再開のスケジュールはまだ具体化していない。

しかし、繰り返し述べるようだが、あれほどの大病を患ったにも関わらず、幸運なことに、とくにこれといった後遺症も無く、以前同様に生活しているので、撮影は体制が整うのを待たざるを得ないが他の作業だけはできる。


経済状況はまだまだ好転したとは言えないが、幸運なことに、経済的に余裕のあった時期に、脚本内容を検討して必要な特撮、そして特撮に使うミニチュアを作る工作材料をおおかた買い揃えてストックしてあったので、これから買い足す資材は皆無と言っていい。

今、拙宅に積んである工作材料を使って作業をすれば事足りるので、これ以上の出費がかさむことがない。


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しばらくは体調を整えつつ仕事に精を出して経済状況の好転を目指し、落ち着いたら買い置きしてあった資材を使っての特撮用ミニチュア製作に専念しようと思っている。

同時に・・・・「お待たせして申し訳ない」と連絡したら「いつまででも待ってます!」と答えてくださった主要キャストの皆さん全員にも、感謝の言葉もない。
有り難いことだ。


――――― 両親が死去して実家が取り壊され、生まれ育った地から遠く離れた東京で生活しながら親類縁者とも疎遠になったと感じたときは、とてつもなく空虚で孤独な感覚に襲われたが、今の僕はこうした素晴らしい人々に囲まれて生きている。

それだけで充分幸せだ。

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