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“小学生・特撮セミナー2016”

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昨年12月、東京ケーブルネットワーク株式会社さんのご依頼で『小学生のみなさんのための特撮セミナー』の講師をつとめさせていただきましたが、それがお陰様で好評だったとのことで、2回目を催すことになりました。

前回は初めてということもあり、小学生の皆さんにも安価で簡単に出来る特撮テクニックをアドバイスさせていただきましたが、それを踏まえた上で、小学5年生のみんなが3つのグループに分かれ、それぞれ一本ずつ実際に映画をつくることになったとのことで、その作品内容に必要な特撮の方法をお教えするというのがテーマとなりました。


―――― お話をいただいたとき、僕はてっきり「小学生くらいの年齢で特撮を使った映画をつくりたいというと、きっと怪獣物かヒーロー物だろうな」と思っていました。

ところが、お送りいただいた3本の作品の脚本を読んで、驚きました。

ちょっとこれ、見てください!



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ビギナーさん、しかも小学5年生が書いたものなので正式な脚本のフォーマットにはなっていない、しかも拙い文字での手書きの原稿・・・。

ところが、内容は立派なファンタジーです。
これを原案としてライターさんがブラッシュアップすれば、TV放映を前提とした15分物のショートドラマの脚本として通用する内容です。

もちろん、ここまで書き上げる過程では周囲の大人の方々の手助けもあったことでしょう。
何度もみんなで話し合い、書き直したことでしょう。

しかし、あくまで元々のアイデアを出してストーリーテリング・・・起承転結を考えたのは、小学5年生の皆さんなのです。

感心してしまいました。


大人・・・プロの皆さん、そしてインディーズで自主映画を撮っている皆さん、これはウカウカしていられませんよ!
ヘタな脚本を書くと、小学5年生のみんなに「なにこれ??」と呆れられますよ!(笑)



・・・今回のセミナーでは、その脚本にあるシーンをどうやったら具体的な映像イメージとして創り上げられるかを説明していきました。


例えば・・・・

・公園のゴミ箱が燃えだして火事になる。
(子供たちに本物の火を使った撮影をさせるわけにはいかない)

・街を消防車が走り抜ける。
(本物の消防車を撮影に使うことは、もちろん不可能)

・樹の枝に二人の妖精が腰掛けていて何事かを話し合っている。
(アフターエフェクトなどの高度な編集ソフトは使えない)

・猫が、人物に変貌する。
(普通のオーバーラップ処理ではつまらない。もっとファンタジックな効果を・・・)


ひとつひとつ、子供たちと一緒に準備して、実際にiPadで撮影していきました。



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ミニチュアを使ったり、写真の切り抜きを使ったり、水槽と水を使ったり・・・と工夫を重ねて、ワンカットずつ撮っていきます。





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・・・とにかく、子供たちの「粘り」と「こだわり」には脱帽しました。


途中、僕のセミナーが今日だけだと知った男の子が、ボランティアスタッフの方に
「ずっとこの先生がいい」
・・・とゴネているのを見かけて、ガラにもなくウルッときました。
世の中、捨てたもんじゃないですね(笑)



高性能HDビデオカメラ、動画モードのある一眼レフ、iPadに加えて、高機能の編集ソフトが誰にでも手に入る昨今。

そういったモノに甘えがちになってしまったオトナ達が、ともすれば忘れてしまう“大切な根っこの部分”・・・「撮るための創意工夫」に食いついてくる子供たちを見ていると、チョット嬉しくなりました。

僕自身、良い勉強をさせてもらった気分です。










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