★AT RANDOM

“スマホで超カンタン特撮”

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2017年の5月から7月にかけては『消滅戦街道』をはじめとする自主製作映画の創作活動を完全にストップして、とあるプロジェクトを進行させていました。



・・・僕は映像作品の企画・構成・演出が本職ですが、大学で特撮を含む映像製作の特別講師、高校生向けの映像製作セミナーの講師をご依頼いただいた経験を基に、映像作品にも応用できる特撮写真製作テクニックを紹介した本を出させて頂くことになりました。


誠文堂新光社 刊 (2017.8.10発売)
『スマホで超カンタン特撮 ~ポートレートからミニチュアまで「映像監督気分」の撮影テク~』
(Tac宮本 著)
¥1800+税



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スマホで写真を撮り始めたばかりのビギナーの方から、他の人とはちょっと違った特撮写真を撮りたいマニアックな方まで・・・楽しい写真が撮ってみたいと思っている方ならどなたでもお楽しみいただける内容に仕上げました。



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・・・安価なコンパクトデジカメやスマホ、タブレットで撮影。
その後は無料ダウンロード画像加工アプリとの組み合わせで、女の子のポートレート写真から昔ながらのトリック写真、手軽なアナログテクニックの工夫でCG風の仕上げにする手法や、ミリタリー系からSF系の模型の特撮写真などなど、どれも難しい専門知識を必要とせず、1時間以内のセッティングで、メインの被写体以外に1000円以内の材料費で手軽に実践可能で楽しめる特撮写真作品の製作方法を・・・と心がけて内容を構成してあります。


―――― 今まで、映画誌や模型誌にライターとして記事を執筆させていただいたことは何度もありますが、一冊の本・・・しかも自分の著作をつくるというのは生涯初の経験で、いやぁもう、苦労しました!(^^;)
 
なんせ本職(映像監督)のほうの仕事を止めるわけにはいかず、数本の映像作品の仕事を走らせながら、そのスケジュールを縫うようにして、睡眠時間を減らしながら頑張った数ヶ月でした。
掲載されている文章のすべて、写真のすべて、ラフなイラストのすべてを自分で手がけました。
 
そのキツイ状況を持ち堪えて、なんとか入稿まで持って行けたのは、撮影のたびに集まってくれてフォロースタッフをつとめたり、モデルとして出演してくれた仲間達の助けがあってのことです。



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すでにAmazonや楽天などのネット通販サイトでは予約が開始されています。
ぜひお手にとってご覧下さい(^^)
 



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合作映画・ドキュメンタリー作品 公開

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先のレポートでも触れた日本/ ネパール合作映画 『カトマンズの約束』。

その特撮シーンの撮影を、若手ドキュメンタリー作家の成富紀之さんが密着取材。
短編ムービーを公開しています。

成富さんは優れたジキュメンタリー作品をyoutubeにアップし続けている映像クリエイターです。
この密着ドキュメントも面白く仕上がっています。

ぜひご覧下さい!(^^)

『ドキュメンタリー ミニチュア撮影の世界』

・・・さて、2015年3月中旬。
総監督の伊藤先生がカトマンズに赴き、絶賛編集仕上げ中です。

カトマンズで撮影された、俳優陣の熱演が光る本編ドラマ部分。

先にリンクをはらせてもらった成富さんのドキュメンタリーでも扱われている、遠く離れた東京で撮影された特撮部分。

・・・この2つの要素を、巧みに組み合わせねばなりません。

現在、カトマンズ現地から次々と進行状況の報告や、編集された映像の一部が送られてきています。

いろいろ計算したうえで、あれだけ粘って撮ったのだから・・・という確信と、あれでホントにうまくいったんかいな?? という不安が半々でしたが、送っていただいた映像を拝見すると・・・やれやれ、どうやらうまくつながってくれたようです。

成富さんのドキュメンタリーの中でもボソボソと呟いていますが、特撮カットが入ることによって、役者の芝居を殺してしまうことがいちばん怖いんです

でも、その心配もなさそう。

・・・特撮の責任者として、ホッと一安心です(^^ゞ


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合作映画 ミッション・コンプリート

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2015年の準備段階から参加させていただいている日本/ネパール合作映画『カトマンズの約束』の本編ドラマ部分がクランクアップ、僕が担当する特撮部分の撮影に入ったということは前回書きましたが、それもようやくすべての作業が完了して、映画そのものが見事クランクアップしました。

・・・この作品は、2015年4月25日に発生して大きな被害を出したネパール大震災の実話をもとに、国境を越えたラブストーリー、そしてネパールの人々と日本の絆を描くもので、震災そのものの描写も含まれています。

実際、我々が本編ドラマ部分のロケでカトマンズを訪れた時は、人々は平常通りの生活を営んでいましたが、それでも街のいたるところに片付けられない瓦礫の山・・・震災の爪痕が残っており、その状況をそのまま生かして撮影しました。


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この震災の様子を再現した映画は本国ネパールはもとより他国でも例が無く、我々の作品が初の試みになるとのことです。


・・・震災のとき、カトマンズのシンボルのひとつだったダラハラ塔(高さ約62メートル)も倒壊しました。

前回の「土砂崩れに巻き込まれる主人公の車」の撮影に続き、まずは倒壊するダラハラ塔の再現です。

様々な技術的な検討の末、屋外でのミニチュア撮影とブルーバック合成を併用することにしました。


こちらが本物の、在りし日のダラハラ塔。

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こちらがミニチュアで再現したダラハラ塔。
約1/80の縮尺です。

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太陽光の下、16倍のハイスピード撮影で倒壊する様子を捉えます。

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こうして撮影したものの他、ミニチュアをブルーバックで撮影して、現地カトマンズで撮影した写真と注意深く合成しました。
(モニタ画面は制作途中のものが映し出されています。この後にタイミングを計算しながらスケール感を重視した土煙と火柱、揺れる樹木を丹念に合成していきました)


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折れる塔の根元の部分もミニチュアで再現。
これもカトマンズで撮影した現地の写真と合成。
飛び散る瓦礫や盛大に上がる土煙も加えます。

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―――― 続いて室内での撮影。

劇中、災害派遣された隊員たちが崩壊寸前の建物からお年寄りを救出する場面があります。

その「崩壊する建物」の撮影です。

これもミニチュアによる特撮となりますが、その材料はカトマンズ現地の地震による建物崩壊現場から回収した木片、板、柱などを使っています。

つまり「実際の震災で破壊された建築物の遺物」を撮影に使用しました。


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―――― つづいて、主人公たちが震災発生の知らせを受け、カトマンズに向かうため空港までヘリで飛ぶシーン。

ドラマ部分ロケ撮影の際、千葉消防局の方々のご協力を賜り、実際にヘリを飛ばしていただいたので、撮影で飛んでくれたヘリを精密なミニチュアで再現してのグリーンバック合成撮影です。


こちらがドラマ撮影時に使わせていただいた千葉消防のへリ、ドーファン。


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それを1/35縮尺で再現したミニチュア。

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ミニチュアはローターが回転するように作られているので、これを実景に合成します。


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・・・撮影が終わったとき、現場にいた全員が土埃と煙を再現するために使ったセメントと肥料まみれ!

かなり、疲れました(笑)


・・・完全なクランクアップ後、撮影した各種映像素材を丁寧に合成。
総監督の伊藤先生にお渡しして、全工程が終了しました。



あらためて、撮影に参加してくださった皆さんに心より感謝します。
本当にありがとうございました!



今週、伊藤総監督は最後の編集仕上げの打ち合わせと現地でのプレミア上映・舞台挨拶の段取りを終わらせるため、カトマンズに発ちます。


公開目標日は震災がネパールを襲った日・・・4月25日です。


これから最終編集、音響の作業・・・と、まだまだ総監督 伊藤先生の奮闘は続きます。



・・・僕自身は、日頃たいへん御世話になっている方の映画の特撮監督を正式なお仕事として拝命したという重責から解放されてホッと胸を撫で下ろし、またまた仕事の合間をぬって自分の作品『消滅戦街道』の特撮スタンバイと、次回作の「女性刑事を主役に据えたサスペンス物」の諸準備に戻ります。




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     次回作『EMBLEM ~悲しき紋章~』ビジュアルイメージ第一弾。






しかしながら、今更ですが・・・みんなで何かを創るというのは、本当にいいものですね!

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日本/ネパール合作映画・特撮パート始動開始!

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―――― 2015年秋から、盟友・東京情報大学の伊藤教授の監督作品『カトマンズの約束』(日本/ネパール合作映画)に参加していることは以前にも書きましたが、もろもろの準備を経て、この3月から僕が一任されている特撮パートの撮影を開始しました。

その初日は、もっとも人手が必要とされるシーン・・・ネパール側の主人公が余震によって起こった土砂崩れに車ごと飲み込まれるシーンです。


自分の監督作品にせよ、他の方の監督作品にサポートとして入る形にせよ、本編ドラマパートの撮影で実際に使ったクルマの特撮用ミニチュアを作ったことは過去に何度かありますが、今回は勝手が違って少々焦りました。
なにしろ、カトマンズでのロケで使った車というのがISUZUトルーパー(ISUZUビッグホーン後期タイプの輸出専用車。2003年に製造中止)。



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さすがに、そんなレアなクルマは市販品の模型、ミニカーなどが販売されていません。
つまり特撮用ミニチュアとして使えそうな既製品がありません。

そこでアチコチ探し回って、まぁ似てるよなァと思えるラジコンモデルを数台購入、切り刻んで組み合わせ、切った貼った盛った削った!で形にするという作戦に出ました。



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こうしてピアノ線またはテグスで引っ張ればコロコロ走り、サスペンションが本物の四駆みたいにグニャグニャと効く、全長約30センチ(撮影用語で“一尺もの”と言います)のISUZUトルーパー(もどき)が完成。
細かく観察するとあっちこっち形が違いますが、ほんの数秒の特撮カットだから、とりあえず大丈夫でしょう(笑)


・・・さて撮影です。
カトマンズ郊外でロケをおこなった地形を、いつもお世話になっているお友達の監督さんお手製のセットをお借りして飾り付け、マイナーチェンジさせることで再現しました。



こちらがカトマンズ郊外のロケ地で撮影中、ロケハン写真を撮っている様子とISUZUトルーパー。

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こちらはセットとトルーパーのミニチュアモデル。
地面の色が違いますが、これは手前に縮尺の合う芝などの植物をナメて撮ることで解決します。

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強い地震の後に襲ってきた余震による土砂崩れだから、地滑り的な表現が最適だろうとチョットこだわって、撮影方法とセットへの仕掛けを考案。

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先に書いた通り、トルーパー自体もサスペンションが利くように作っておいたので、16倍のハイスピード撮影の効果もあり、加えて何度もセッテイングを繰り返して粘っただけあり、なかなか良い絵が撮れました。
そのかわり、撮影が終わった頃には みんな土まみれ、ホコリまみれ(^^;)
でも、こういう撮影だからこそ “粘ること” は大切ですネ。



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ちなみに今回の撮影では、サポートスタッフの方々以外にも出演者として活躍した俳優さんたちまで手伝いに駆けつけてくれて、楽しく仕事を進めることができました。

皆さん、本当にお疲れ様でした!



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・・・これで当初からもっとも心配していた特撮の山場を超えましたが、カトマンズのシンボルだった塔が地震によって倒れるシーンを再現するための合成画面用素材の撮影、ヘリコプターの飛行シーンの撮影など、まだまだ撮影は続きます。




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それらを撮り終えたら、ようやく伊藤監督にバトンタッチでお役ご免。
自分の作品『消滅戦街道』の特撮準備と、次に撮る予定の作品(僕としては珍しいサスペンス仕立てのポリスストーリーです)の諸準備に戻れます。




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こちらも進展状況を随時ご紹介していく予定です。

ご期待ください(^^)

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“迎春”

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明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

2017年が皆様にとって素晴らしい1年となり、

巨鳥のように力強く羽ばたける年にもなりますように(^^)

              Happy new year 2017.
             In japan, 2017 is “year of bird ”.
         I am hoping that everyone will fly like a bird.

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“小学生・特撮セミナー2016”

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昨年12月、東京ケーブルネットワーク株式会社さんのご依頼で『小学生のみなさんのための特撮セミナー』の講師をつとめさせていただきましたが、それがお陰様で好評だったとのことで、2回目を催すことになりました。

前回は初めてということもあり、小学生の皆さんにも安価で簡単に出来る特撮テクニックをアドバイスさせていただきましたが、それを踏まえた上で、小学5年生のみんなが3つのグループに分かれ、それぞれ一本ずつ実際に映画をつくることになったとのことで、その作品内容に必要な特撮の方法をお教えするというのがテーマとなりました。


―――― お話をいただいたとき、僕はてっきり「小学生くらいの年齢で特撮を使った映画をつくりたいというと、きっと怪獣物かヒーロー物だろうな」と思っていました。

ところが、お送りいただいた3本の作品の脚本を読んで、驚きました。

ちょっとこれ、見てください!



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ビギナーさん、しかも小学5年生が書いたものなので正式な脚本のフォーマットにはなっていない、しかも拙い文字での手書きの原稿・・・。

ところが、内容は立派なファンタジーです。
これを原案としてライターさんがブラッシュアップすれば、TV放映を前提とした15分物のショートドラマの脚本として通用する内容です。

もちろん、ここまで書き上げる過程では周囲の大人の方々の手助けもあったことでしょう。
何度もみんなで話し合い、書き直したことでしょう。

しかし、あくまで元々のアイデアを出してストーリーテリング・・・起承転結を考えたのは、小学5年生の皆さんなのです。

感心してしまいました。


大人・・・プロの皆さん、そしてインディーズで自主映画を撮っている皆さん、これはウカウカしていられませんよ!
ヘタな脚本を書くと、小学5年生のみんなに「なにこれ??」と呆れられますよ!(笑)



・・・今回のセミナーでは、その脚本にあるシーンをどうやったら具体的な映像イメージとして創り上げられるかを説明していきました。


例えば・・・・

・公園のゴミ箱が燃えだして火事になる。
(子供たちに本物の火を使った撮影をさせるわけにはいかない)

・街を消防車が走り抜ける。
(本物の消防車を撮影に使うことは、もちろん不可能)

・樹の枝に二人の妖精が腰掛けていて何事かを話し合っている。
(アフターエフェクトなどの高度な編集ソフトは使えない)

・猫が、人物に変貌する。
(普通のオーバーラップ処理ではつまらない。もっとファンタジックな効果を・・・)


ひとつひとつ、子供たちと一緒に準備して、実際にiPadで撮影していきました。



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ミニチュアを使ったり、写真の切り抜きを使ったり、水槽と水を使ったり・・・と工夫を重ねて、ワンカットずつ撮っていきます。





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・・・とにかく、子供たちの「粘り」と「こだわり」には脱帽しました。


途中、僕のセミナーが今日だけだと知った男の子が、ボランティアスタッフの方に
「ずっとこの先生がいい」
・・・とゴネているのを見かけて、ガラにもなくウルッときました。
世の中、捨てたもんじゃないですね(笑)



高性能HDビデオカメラ、動画モードのある一眼レフ、iPadに加えて、高機能の編集ソフトが誰にでも手に入る昨今。

そういったモノに甘えがちになってしまったオトナ達が、ともすれば忘れてしまう“大切な根っこの部分”・・・「撮るための創意工夫」に食いついてくる子供たちを見ていると、チョット嬉しくなりました。

僕自身、良い勉強をさせてもらった気分です。










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思い出の品・・・発掘!(笑)

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仕事に使う資料を家中の書類ケース引っ掻き回して探してたら、こんなのが出てきました。
 
映画『目覚めよと呼ぶ声あり』
絵コンテの分厚い束と、イメージボード。
このブログをときおりご覧いただいている方々ならばお解りでしょうが、この作品、1989年の完成だから、描いていたのは88年頃・・・古っ!(^^;)


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             『目覚めよと呼ぶ声あり』 ダイジェスト版
        https://www.youtube.com/watch?v=HD01oTV_b9o        




・・・このことをfacbookに書いたところ、学生時代の先輩が、こんな画像を送ってくれました。
短編映画 『異端の森』の絵コンテです。


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これは学生時代だから、もっと古い。
二十歳そこそこの頃かなあ。
1985年に完成した作品です。
いやぁ、よく保存してくださってたものです。
僕の手元にも残っていません(笑)
 
               『異端の森』 ダイジェスト版
         https://www.youtube.com/watch?v=wcratDAC4XI 



これらの絵コンテ。今、自分で見ても いやぁ・・・描きも描いたり(笑)
 
あの頃からワカゾウ新米ディレクターとして仕事を始めて3年めくらいまでは、自分で書いたものでも他のライターさんが書いたものでも、演出する作品の脚本は必要と思われる全カットを絵コンテに描き起こさないと気が済まない性分の人間でした。
 
絵コンテを描くのに3日ばかり徹夜・・・というのも日常茶飯事でした。
 
特撮(後にはこれにCGが加わる)の必要な作品では、絵コンテに加えてシーンの全貌が解るイメージボードも描いていました。
 
 
・・・やがて その方法が自分の肌に合わないと気づいて、必要とされる部分しか絵コンテを描かなくなったのです。
 
僕は極めて要領の悪い男です。
 
意地になって全カットの絵コンテを描いてしまうと、現場での作業の無駄を省き合理的に進めていくために描いていたはずの絵コンテが「重い宿題」となってしまい、今日このカット数を撮り切らないと次に進めないということばかりが気になって本来の演出の仕事から解離した「宿題をこなす作業」となり、融通が効かなくなってしまっているのに気づいたんです。
 
コンテは日々の状況、撮影現場の環境によって柔軟に変わるべきものであり、それによって役者の芝居も引き立ったり、特殊効果がより生きてくるわけで、粛々とコンテを消化するだけの作業になってしまっては振り幅が狭くなってしまいます。
 
全カットを絵コンテに描いてから撮影したほうが良い・・・という方もいるのは理解しているし、その大きなメリットも理解しているつもりですが、その方法は僕とイササカ相性が悪かったようです。
 
こうして、現場でスムーズに仕事を回せるようになったのだから、皮肉なもんです。
 
今でも、ことに特撮やCGなどが深く関わってくる部分は絵コンテを描くのは当然と考えていますが、ドラマパートをマスターショット型式で撮るようになってからは、僕の場合は振り幅を広く持たせたほうが役者の芝居の良さが生かせるので、描き起こす絵コンテは必要最底限となっています。
 
当然、VPやコマーシャルVなどの企画をクライアントにプレゼンする場合は絵コンテやイメージスケッチなどの材料は添付資料として必要不可欠となるわけですが、それはまた別のお話。
 
・・・こんなものが今頃になって出てくるとは。
 
嬉しくもあり、恥ずかしくもあり、ですネ(^^;)
 
                   ★ATTENTION★

ここからは、チョットお知らせです。

久しぶりに、モデルグラフィックス誌で記事を書かせていただきました。


   『東宝特殊美術部 外伝 ~模型少年、映画屋になる!?~』上下巻。

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映画研究者・特撮研究者にとって、30年にいちど出るか出ないかという名著・・・まさにバイブルです。
未公開写真や知られざる事実が満載。
これはもう、必読の書です。


今回、光栄なことに長沼さんからのご指名で、モデルグラフィックス12月号に紹介文を書かせていただきました。


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著者「にに たかし」さんこと長沼 孝さんは、東宝の『ゴジラシリーズ』や特撮を使った戦争映画、『日本沈没』などのパニック映画で、1970年代から90年代初めにかけて撮影用ミニチュアの設計・製作の第一線で活躍され、日本映画史に足跡を残された方です。





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一人でも多くの方に読んでいただきたい、とにかくスゴイ本なので・・・及ばずながら応援の一助になれば幸いです。
 
・・・・この上下2巻、ぜひ書店でお手にとってご覧下さい。
 
 
         

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★初期 特撮映画作品・特集上映のお知らせ★

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こういう上映イベントは・・・何年ぶりでしょうか。
約20年ぶりかな?
ガンエフェクトの第一人者 納富貴久男さんのご紹介で、懐かしい過去作品の連続上映を催して頂けることになりました。


●会場 シネマノベチェント
    横浜市西区中央2-1-8 岩崎ビル2F
★タイムテーブル、料金等の詳細は下記 シネマノベチェントさんのウェブサイトをご覧下さい。
http://cinema1900.wix.com/home#!blank-19/tp84p
※表示されない場合、サイトトップページ上方に掲示されている『砂丘の残像』のポスターをクリックしてくださいm(_ _)m



●開催日程

★6月18日(土)
・13:00~ オリジナルSF特撮アクションシリーズ『VISUAL BANDITS』
  第1話「時の墓標」上映。
・15:00~ 初期8ミリフィルム作品
『異端の森』
『目覚めよと呼ぶ声あり』
『砂丘の残像』
3本連続上映。
・17:00~ ゲストに宮本の同期生であるアニメ脚本家の川崎ヒロユキ氏をお招きしてのトークショー。
トークショーとは名ばかりの漫談をご覧頂けます(笑)
ちなみに川崎氏が脚本を手がけたアニメ『山賊の娘ローニャ』がアメリカのエミー賞「子どもアニメーション部門」で最優秀賞を受賞しました。
おめでとうございます(^^)
川崎ヒロユキ氏についてはコチラ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E3%83%92%E3%83%AD%E3%83%A6%E3%82%AD



★6月19日(日)
・13:00~ オリジナルSF特撮アクションシリーズ『VISUAL BANDITS』
 第2話「サラマンダ・パスサイド」上映。
・15:00~
『異端の森』
『目覚めよと呼ぶ声あり』
『砂丘の残像』
3本連続上映。 
・17:00~ゲストに、畏れ多くも中野昭慶 特技監督(特撮監督)をお招きしてのトークショー。
こちらは特別料金なので少々お値段が張りますが、偉大なる大先輩を前に「ヘビに睨まれたカエル状態」の宮本がご覧頂けます(笑)
中野監督についてはコチラ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%87%8E%E6%98%AD%E6%85%B6



★6月20日~6月24日(平日)
・17:00~
『異端の森』
『目覚めよと呼ぶ声あり』
『砂丘の残像』
3本連続上映。
・日替わりで『VISUAL BANDITS』シリーズ上映。
―――― 恐らく こういう形で極初期作品が特集上映されるのは、生涯でこれが最後だと思います(笑)
お時間がありましたらぜひお越しください。



★お知らせ★
6月19日のゲストに予定されておりました、中野昭慶 特技監督ですが、体調が思わしくなく、ご欠席されることとなりました。
心配になってお話しをうかがったところ、重いお病気ではなく、もう快復にむかっておられるのですが、大事を取って・・・とのことで、本当に安心しました。
どうぞ、くれぐれもご自愛ください!
そして中野監督の代打として、これまた畏れ多くも東宝特撮作品で数々のデザインワークを担当された、長沼孝さんにお越し頂くことになりました。
長沼さんも映像業界の大先輩、僕の緊張度は変わらないのですが(笑)
マニアックなお話しがお楽しみ頂けるかと思います。
よろしくお願いいたします。
詳細はこちら!
http://blog.cinema1900.yokohama/?eid=649

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“5年"

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Five years ago, a giant earthquake occurred in Japan.
The world people were help Japan.
We Japanese, thank sincerely to people all over the world.
東日本大震災において命を落とされた多くの方々に心からお悔やみ申し上げます。

また震災発生時、人命救助に奔走された警察・消防そして自衛隊の方々に心より敬意を表します。

そして、日本を支援してくださった世界中の皆様に日本人の一人として心より御礼申し上げます。

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“小学生の皆さん相手に大奮闘!”

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―――― 僕にしては珍しく、実に慌ただしい年末です。

ようやく再開した映画『消滅戦街道』の準備。

それに加えて・・・これはフリーランスの身としては喜ばしいことなのですが、各方面から大小のお仕事を頂き、そのスケジュールが複数オーバーラップしているので、元々整理整頓の苦手な僕としては、プロデューサーさん、スタッフさん、そして出演者さんにご迷惑をかけないように予定をヤリクリするのが大変です。


そんな中、また若い方々を対象とした「特撮セミナー」の講師のご依頼まで頂きました。
・・・もう、そういう年齢になってしまったんですかねぇ。
自分では映像製作・演出畑 現役バリバリのつもりでしたが、そろそろ若い人々・・・後輩の育成にもチカラを入れねばならない世代になってきたようです。





2012年11月から12月にかけては、東京情報大学総合情報学部情報文化学科の伊藤 敏朗 教授のご依頼で『映像製作・特撮の基礎』をテーマに特別講義をさせていただきました。
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http://tep-motionpictures.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-074e.html





2014年7月には、NPO法人映画甲子園さん主催の『高校生のための特撮講座』で講師をやらせて頂きました。
Seminar04 http://tep-motionpictures.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-33f2.html

・・・そして今回、2015年12月5日には、東京ケーブルネットワーク株式会社さんのご依頼で『小学生のみなさんのための特撮セミナー』の講師をつとめさせて頂くことになりました。

小学生!? 特撮??

こりゃあ、難問中の難問でした。
以前ご依頼頂いたものとはワケが違います。

これまでは映像の基礎知識を持っている大学生や、学校で映研等に入っている高校生の皆さんを相手にお話しをさせて頂きましたが、今回は、ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーなど、いわゆる特撮ものの番組や映画は知っていても、何の予備知識も持っていないピュアな小学生。

何を、どう説明すればいいのか??
散々悩みました。

そこで・・・・・

「みんなが観て楽しんでいる特撮ドラマは、その道のプロが苦労してつくっているものだが、ちょっと知恵を絞れば、みんなでも同じようなことをして楽しめる」。

「特撮はチームワークが大切。みんなが特撮をやりたいときには、まず友だちをつくることから始めよう」。

「お小遣いが少なくても大丈夫。創意工夫で、なんとでもなる」。

「決して、危ないことはしない! そして、ご両親や先生など、大人の人たちの話をよく聞く」。

・・・そんなことをテーマに盛り込みながら、話を進めていくことにしました。

―――― 当日。
僕は、子供たちの想像を超えるパワーと自由さに圧倒させることとなりました。
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そして、さすがに子供だし、途中で疲れたりした子も散見されましたが、最後まで熱心に話を聞いてくれて、どこまでも食いついてくる子供たちの気持ちに感動することになりました。

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当日は、アマリニモ忙しくて記録写真を撮る間もなく、会場の雰囲気を確認する写真しか撮れませんでしたので、帰宅後、セミナーで子供たちに説明した「簡単な特撮テクニック」を、セミナー会場から持ち帰った同じ道具立てで再現してみることにしました。

――― まずはこれ。


「怪獣と戦うヒーロー」の様子。

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怪獣は、市販のオモチャをちょっと改造してテグスで引っぱると腕が動くようにします。
オモチャの怪獣の腕を取り外して、布切れでくるんで接着して、ふにゃふにゃ動くようにするという、お子さんでも簡単に出来る加工です。
それを模型の街の中に置き、子供達に操作してもらいます。

ここで役立つのが「遠近法」です。

画像のように、カメラのすぐ手前に模型のセットと子供達の操作する怪獣をセットしておき、カメラからずーっと離れた場所に、ヒーローのマスクを付けてもらった大学生の方に立ってもらい、距離を離すことによって「怪獣とヒーローが同じ大きさに写る」ようにします。
モニターを見ながら怪獣を操作して、大学生のお兄さんにヒーローっぽいアクションをしてもらえば、ヒーローと怪獣の戦いが撮れます。

もちろん、ここでは「ミニチュアの作り方」も紹介しました。
100円ショップで工作用紙や厚紙を買ってくる。

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それでもお小遣いがモッタイナイと思ったときは、ご両親に相談して、家の中で余っているダンボールなどの箱を分けてもらう。
それも立派な材料になる。


それもまた難しい・・・と思ったら、おうちの近所や学校の行き帰りに、気に入った家やビルの写真を撮り、プリントアウトする。
それを切り抜けば、いわゆる「書き割り」が出来上がり。

ヒーローと怪獣の戦いもそうですが、自分達で切り抜いた建築物の写真を立てて、それを持参したスマホで撮って「本物みたいだ!」と喜んでくれる子供達の姿に救われた気がしました。


・・・ここで、ザンネンなことがひとつ。

セミナーの時間は限られています。
それで、準備したものを使えない状況になってきました。

ヒーローと怪獣が戦う・・・その見せ場として、必ず「破壊される建築物」が登場します。
プロならば、石膏や強化ガラス、プラスチックや金属板で作るシロモノですが、子供には無理です。
ましてや、身長が20センチもないオモチャの怪獣では、よほど壊れやすいもので作らないと、失敗します。

そこで僕が選んだ材料が「100均で買えるお菓子」です。


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平面で面積の広い「エビせんべい」や「クラッカー」で、ビルを作ります。

・・・これが、使えませんでした(^^;)

試作品は作ったので、それに怪獣のオモチャをぶつけてみたら・・・見事に壊れてくれました。


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これをスローモーションで撮影したら、けっこう迫力が出たのではないかと思うと残念です!



・・・ここで、ひとつ注意点!

100均で買える安いお菓子とは言っても、食べ物であることには変わりありません。
つまり、食べ物を遊び道具として使うことになります。
これは、ちょっとマズイことですよね。

そこで、参加者の方々に配布したパンフレットに「父兄の皆様へ」と注意書きを加え、工作で余ったお菓子はオヤツとして子供たちに食べてもらうこと。
それでも抵抗を感じる場合は、多少値段は高いが幼児向けにうっかり口に入れたり手に着いても健康被害のない「小麦粘土」という製品があるので、よく検討して子供たちに与えてあげてほしい・・・と、お願いをしておきました。

・・・こういったところ、気を遣いますネ!(^^;)

―――― 続いて「飛行機の飛ばし方」・・・いわゆる操演(ソウエン)です。
普通、動画はカメラを水平にして撮影しますが、特撮の場合はそうとは限らない・・・ということをわかって欲しかったんです。

まず、飛行機(市販の小さいSFメカ)をテグスで縦に吊ります。
背景は、空の写真をプリントアウトしたものです。

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カメラは水平でなく「縦」に構えます。
カメラ手前には、女性が化粧を落とすときに使うコットン(綿)をほぐして雲に見立てたものを接着した透明な板をセットします。
背景の空をユックリ上に持ち上げ、カメラ手前のコットンの雲を貼り付けた透明板を速めのスピードで上に持ち上げます。

これで、雲の間を飛ぶ飛行機の映像の完成です。




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・・・ここで「特撮の場合、カメラは水平に撮るだけとは限らない」ということを理解してもらったうえで「火山の噴火」に挑戦です。


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水槽(これも100均で買った透明のプラスチックケースです)の側面に、火山の写真を貼ります。
ペットボトルを切り、飲み口にストローをテープ取り付け「漏斗」を作ります。
水槽の中には、水をタップリ入れます。
そこに貼られた火山の噴火口の部分に漏斗を取り付け、オレンジ色のセロファンを被せた懐中電灯を当てて明滅させます。
その様子を、「カメラを逆さまにして」撮ります。
漏斗からコゲ茶色の絵の具を垂らします。


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・・・・これが、出来上がりの映像です。




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―――― 途中で休憩を挟みつつのセミナーで、子供たち、退屈かなぁ・・・と思ったのですが、最後まで付き合ってくれて、仕掛けを披露するたびに歓声を上げてくれました。
最後には、同伴のお母さんと一緒に「楽しかったです。ありがとうございました!」と言ってくれました。


感無量です。


この子たちが将来、みんな映像関係の仕事を目指す・・・とは、僕も思っていません。
ただ、こういった経験を通して、社会に出て、どんな仕事でも大切な、

「創意工夫すること」

「チームワーク」

「失敗しても、諦めない」

・・・そんなことを感じてくれていれば、望外の喜びです。





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